2018年3月9日金曜日

豊橋鬼祭りにおける「おにどこ」トラッキングアプリ検証実験レポート

愛知県豊橋市にある安久美神戸神明社では、約1000年前から続く全国的には奇祭としても有名な「鬼祭り」が毎年も2月10日、11日の2日間開催されました。
この伝統あるお祭りに、今年は新しい試みとして、弊社と豊橋技術科学大学大村研究室、水谷研究室が共同で開発をしたトラッキングシステム「おにどこ(https://o2doko.com/)」を提供し、伝統とITを融合させ祭りを盛り上げました。



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「おにどこ」トラッキングシステムご利用の案内チラシ

鬼祭りには物語があり、 2日目の終盤で「赤鬼と天狗のからかい」で、赤鬼は荒ぶる神、天狗は武神を表し、いたずらをする赤鬼を天狗がこらしめようとして両神秘術を尽くして戦い、赤鬼は再三挑戦したが天狗にはかなわず、赤鬼が負けその非を悟って持っていた白粉餅や穀物の粉で罪・けがれを祓い清めて里人に償いをするという言い伝えから、「アーカーイ」と叫びながら、白い粉と一緒にタンキリ飴を撒きながら街中を巡ります。このタンキリ飴を食べると、厄除けとなり夏病をしないといういい伝えがあります。(ええじゃないか豊橋ウェブサイトから一部文章を引用)



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「赤鬼と天狗のからかい」が始まりました!
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「白い粉」を撒きちらし祭りはクライマックスへ

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全員、白い粉まみれです!

「おにどこ(https://o2doko.com/)」は、この終盤の「赤鬼」や「天狗」が白い粉を撒き散らしながら、夜中まで街中を練り歩くときに、今鬼がどこにいて、天狗がどこを巡回しているのか、手元のスマートフォンからリアルタイムに把握ができるシステムとして活用されました。また、「おにどこ(https://o2doko.com/)」には、多くの観光客で賑わうお祭りにおいて、街の情報に不慣れな観光客が知りたい情報や、必要となる公共機関の情報、近隣駐車場情報、お祭りの見どころなどもリアルタイムに配信されるシステムです。
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「おにどこ」アプリの機能紹介


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「おにどこ」上に赤鬼と天狗の今いる位置や近隣の交通状況が分かりやすく表示されています
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「アーカーイ」と街をめぐる赤鬼
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「おにどこ」アプリを見ながら、今どこに鬼がいるのか確認をしています。
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タンキリ飴を一生懸命拾う少年
「鬼祭り」の開催前から、「おにどこ(https://o2doko.com/)」の注目度は高く、豊橋エリアのラジオや新聞に掲載されました。
2月9日放送 FM豊橋:https://youtu.be/aFErP_w6tPI(音声のみ)
豊橋鬼祭りの告知と合わせ、「おにどこ(https://o2doko.com/)」の使い方やどんな機能や情報を提供しているアプリなのか、具体的に紹介をしていただいています。

2月10日版 中日新聞掲載:https://goo.gl/mykiWB

 また鬼祭りの後にも2月23日放送 FM豊橋でインタビューが放送されました。
https://youtu.be/2Gm8E8uulB0(音声のみ)
「おにどこ」が伝統の鬼祭りで使われることになった秘話を、弊社豊橋コア技術開発部部長木村と、豊橋技術科学大学大村先生、 水谷先生の共同開発を行った三者が語っております。赤鬼を3Dスキャンした?!のはなぜでしょうか・・・先生方のお人柄も想像できる内容となってります。ぜひお聞きください。

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タンキリ飴の配布

 伝統の鬼祭りに活用された「おにどこ(https://o2doko.com/)」トラッキングシステムは、以前に「おどってみりん」で活用されたシステムがベースとなっております。
今回のお祭りで「おにどこ(https://o2doko.com/)」を利用した数は、数千人を超えました。
<データ集計結果>
ユニークユーザ数:1,765人
ページビュー数:6,517PV
また、アンケートにご回答をいただいた213人のうち、実に9割の方が「おにどこが便利だった」とご回答をいただきました。


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「おにどこ」運営スタッフと安久美神戸神明社宮司さんと
 昨年までは、「鬼はいまどこにいるんですか?」という問い合わせが大変多かったそうです。適切な部分にITを活用する事で、こうした問い合わせを解消する事が出来、観覧する地元の方々や観光客への混雑解消にも繋がりました。
また、来年の「鬼祭り」でも今年の改善点を活かし、バージョンアップした「おにどこ」をご提供してまいります。

「おにどこ(https://o2doko.com/)」トラッキングシステムについてのお問い合わせはこちらからお待ちしております。