9/28(木)、9/29(金)の2日間、国立大学法人豊橋技術科学大学に於いて「平成29年度TUT Jr. 技術科学教育プロジェクト」が開催されました。
TUT Jr.技術科学教育プロジェクトとは科学技術全般に対して興味・関心、論理的思考力などの習得を目指し豊橋技術科学大学が、SSH※1指定校である愛知県立時習館高等学校と提携協力を行なっている授業の一環として講義やフィールドワークを実施しています。
ウェブインパクトは「ITを使って街の生活を豊かにしよう」という大村 廉先生の講義に技術協力をさせて頂きました。この講義は、学生へオープンデータの意義や活用事例を説明し、オープンデータを実際に自分たちの手で集め、公開するところまでの一連の流れを体験することでオープンデータの活用方法について理解を深めてもらうことが目的です。
【1日目】座学~フィールドワークへ
午前中はオープンデータの重要性や価値を理解してもらうための座学で知識を増やし、午後からは実際に街へ出てフィールドワークをスタートさせました。参加した時習館高等学校の学生たちは各自、自発的に考えたテーマで街歩きを楽しみながら、弊社が開発した専用アプリを使って街のデータを収集していきました。
【2日目】フィールドワーク~収集データの整理作業
2日目は、1日目午後の続きで各自のテーマに沿ったフィールドワークを実施。
高校生ならではのユニークな視点で、知っていると便利なスポットを専用アプリへ積極的に登録していった結果、集まったデータは375件!過去に他のイベントでも同専用アプリを使用してデータ収集を行ってきましたが、今回のデータ数は過去最高です。
午後からは、集めたデータを整理する作業へ。
以下、9つのテーマに分けデータを整理しました。
パソコンの扱い方には慣れている学生たちですが、データ数が多い分、各テーマに分けて整理を行う作業は大変でした。その日に作業完了ができた5つのテーマのデータがディスプレイ上の地図に掲載されサイネージデビューを体験しました。サイネージへ反映された瞬間には、学生たちから拍手が巻き起こり、記念撮影をして盛り上がりました。
今回集めたデータは、残り4つのテーマのデータと合わせ9つのテーマすべてのデータが後日、「Open Data TOYOHASHI」へ公開され、みてみりんに情報が掲載される予定です。
IT技術が進化し、デジタルネイティブの学生たちは、たくさんの情報がデジタル化した中で生活をしています。簡単に必要な情報を得ることができる世の中ですが、今回の実習では、その情報を得るために人の手を介して情報が集められ、その情報を多くの人が使いやすい仕組みに処理をしているからこそ、必要な時に、必要な場所で、情報を得ることが出来る事を初めて知る事ができたようです。
※1 SSHとは?:
Super Science High Schoolの略。高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進します。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施している。文部科学省に設置機関経由にて、応募し採択されている。
(https://ssh.jst.go.jp/ssh/public/about.htmlより抜粋)